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2026/07/07

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今年の上越市の正善寺ダム、渇水対策は万全?

~2025年の渇水危機から考える、地域の水と暮らしの未来~

上越は雪国だから水不足とは無縁。

そう思っている方も多いのではないでしょうか。

実際、上越市は日本海に面し、冬には大量の雪が降り、豊富な河川にも恵まれています。そのため全国的に見れば比較的水資源が豊かな地域と言われています。

しかし近年、その常識が大きく変わり始めています。

2025年の夏、上越市は記録的な少雨に見舞われ、市民生活や産業活動に大きな影響を及ぼす深刻な渇水を
経験しました。

正善寺ダムの貯水率は急激に低下し、市民への節水要請が行われました。ニュースやSNSでは「断水の可能性」という言葉も飛び交い、多くの人が不安を感じたことを覚えているのではないでしょうか。

私たち福田鉄工も、地域に根差したものづくり企業として、この出来事を決して他人事とは考えていません。

水は生活だけでなく、産業や地域経済を支える重要なインフラです。

そこで今回は、上越市の水事情や渇水の原因、現在の対策状況、そして今後私たちが考えるべき課題について掘り下げてみたいと思います。

上越市は本当に水が豊かな地域なのか

上越市には関川、保倉川、桑取川などの河川が流れています。

さらに妙高山系をはじめとする山々から豊富な雪解け水が供給されるため、昔から農業や生活用水に恵まれた地域として発展してきました。

コシヒカリをはじめとする米づくりが盛んな理由の一つも、この豊富な水資源にあります。

しかし、水が豊かな地域だからといって、水不足が起こらないわけではありません。

重要なのは「水が存在すること」と「必要な場所に安定供給できること」は別の問題であるという点です。

市民が利用する上水道は、河川の水をそのまま利用しているわけではありません。

ダムや浄水施設、送水管など、多くのインフラによって支えられています。

そのため雨が降らなければダムの貯水量は減少し、水道供給にも影響が出ます。

つまり、雪国だから安心という時代ではなくなってきているのです。

2025年に何が起きたのか

2025年の上越地域は春から夏にかけて降水量が少ない状態が続きました。

特に梅雨時期の雨量が平年を下回り、ダムへの流入量が大幅に減少しました。

その結果、上越市の主要水源の一つである正善寺ダムの貯水率が急激に低下しました。

貯水率の数字だけを見るとピンとこないかもしれません。

しかしダムは一定量を下回ると取水が難しくなり、供給能力が大幅に低下します。

行政は節水要請を発表し、市民や企業に対して使用量削減への協力を求めました。

多くの家庭では洗車や庭の散水を控え、企業も節水対策を強化しました。

もし雨が降らなければ断水もあり得る状況だったと言われています。

結果的には天候の回復によって最悪の事態は避けられましたが、上越市にとって大きな教訓となった出来事でした。

渇水が農業に与える影響

上越市は県内有数の農業地域です。

米づくりを中心に、多くの農家が豊かな水資源によって支えられています。

農業において水は生命線です。

特に水田は大量の水を必要とします。

十分な水が確保できなければ、生育不良や品質低下につながります。

渇水による影響は農家だけの問題ではありません。

収穫量が減れば流通や販売にも影響し、地域経済全体へ波及します。

さらに近年は猛暑の影響も重なり、水不足と高温障害のダブルパンチに悩まされるケースも増えています。

気候変動による影響は確実に地域の農業へ及んでいるのです。

渇水が製造業に与える影響

製造業にとっても水は欠かせません。

設備の冷却。

洗浄工程。

塗装工程。

衛生管理。

多くの現場で水が使用されています。

仮に断水が発生すれば、生産停止につながる可能性もあります。

私たち福田鉄工のような金属加工業においても、水は様々な工程で重要な役割を果たしています。

また取引先が影響を受ければ、サプライチェーン全体に影響が及びます。

一つの地域の水不足が、思わぬ形で企業活動に影響する時代になっています。

だからこそ企業側もBCP(事業継続計画)の観点から、水不足への備えを考える必要があります。

上越市の渇水対策は進んでいる

昨年の経験を踏まえ、行政も様々な対策を進めています。

地下水の活用。

代替水源の確保。

応急送水設備の整備。

監視体制の強化。

これらは確実に前進しています。

またダムの運用方法や節水要請の仕組みについても見直しが進められています。

以前よりも早い段階で危機を察知し、市民へ情報発信できる体制が整いつつあります。

しかし自然相手に100%はありません。

どれだけ対策を講じても、異常気象が続けば新たな課題が生まれます。

重要なのは「万全かどうか」ではなく、「変化に対応できるかどうか」です。

気候変動と水資源

近年、日本全国で異常気象が増えています。

豪雨。

猛暑。

少雨。

大型台風。

これまでの常識が通用しない時代になっています。

上越市も例外ではありません。

雪が多い年もあれば極端に少ない年もあります。

雨が集中して降る一方で、長期間降らないこともあります。

つまり年間降水量だけでは判断できないのです。

必要な時期に必要な量の水があるか。

これが重要になっています。

地域企業ができること

渇水対策は行政だけが取り組むものではありません。

企業にもできることがあります。

従業員への啓発。

小さな取り組みの積み重ねが大きな効果を生みます。

また地域企業同士が情報共有することも重要です。

一社だけでは解決できない問題も、地域全体で取り組めば大きな力になります。

福田鉄工が考える地域インフラ

私たち福田鉄工は鉄を加工する会社です。

一見すると水問題とは関係がないように思われるかもしれません。

しかし社会インフラは多くの金属製品によって支えられています。

ダム。

配管。

橋梁。

ポンプ設備。

送水設備。

あらゆる場所で金属加工技術が活用されています。

ものづくり企業は地域インフラを支える存在でもあります。

だからこそ地域の課題に関心を持ち、未来を考える責任があると考えています。

私たち一人ひとりができる備え

渇水への備えは特別なことではありません。

歯磨き中に水を流しっぱなしにしない。

洗車回数を見直す。

雨水を活用する。

節水型設備を導入する。

こうした日常の積み重ねが重要です。

また災害時に備えて飲料水を備蓄しておくことも有効です。

水は電気やガス以上に生活へ直接影響します。

だからこそ日頃から意識しておきたい資源です。

今年の上越市の渇水対策は、昨年の経験を踏まえて確実に強化されています。

しかし自然環境の変化を考えれば、「もう安心」と言い切れる状況ではありません。

むしろ重要なのは、市民・企業・行政がそれぞれの立場で備え続けることです。

水は当たり前にあるものではありません。

私たちが暮らし、働き、地域を支えていくために欠かせない大切な資源です。

福田鉄工はこれからも地域とともに歩む企業として、ものづくりだけでなく地域の未来についても
考え続けていきます。

今年の夏、蛇口をひねれば水が出る。その当たり前に感謝しながら、
私たち一人ひとりができる備えを改めて考えてみてはいかがでしょうか。