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2026/08/21

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集中豪雨が珍しくなくなった今、上越で暮らす私たちが考えておきたいこと

今日の上越は、朝から雨。

しかも「普通の雨」というより、時間によってはかなり強く降っています。

仕事に向かうとき。

子どもを送るとき。

買い物へ出かけるとき。

外を見るたびに、

「結構降っているな」

と思った人も多いのではないでしょうか。

最近、こういう雨の日が増えたように感じます。

昔から上越は雨も雪も多い地域です。

だから多少の雨なら、私たち自身も慣れているところがあります。

しかし最近気になるのは、

「雨が降ること」ではなく、「雨の降り方」です。

一日中しとしと降り続くというより、

突然、空が暗くなり、

ザーッと猛烈な雨が降り、

道路に水がたまり、

側溝から水があふれそうになる。

そんな雨です。

いわゆる「集中豪雨」「ゲリラ豪雨」と呼ばれるような雨が、以前より身近なものになっているように感じます。

ニュースの中だけの出来事ではありません。

上越でも、いつ起きてもおかしくない。

むしろ私たちはすでに何度も、強い雨による道路冠水や浸水などを経験しています。

今日の雨を見ながら、改めて考えました。

これから上越で暮らしていくうえで、私たちは「雨との付き合い方」をもう一度考える必要があるのではないか。

今日はそんなことを書いてみたいと思います。

上越にとって災害というと「雪」のイメージが強い

上越の自然災害と聞いて、多くの人が最初に思い浮かべるのは「雪」ではないでしょうか。

上越は全国的に見ても有数の豪雪地域です。

冬になる前にはスタッドレスタイヤへ交換する。

雪囲いをする。

スコップやスノーダンプを準備する。

道路では除雪車が動き、地域によっては消雪パイプが使われます。

朝起きたら、まず積雪を確認する。

「明日の朝は雪が降りそうだから、少し早く家を出よう」

そんな判断も、上越では当たり前です。

これは考えてみると、すごいことだと思います。

雪に対する防災が、特別なものではなく、日常生活の一部になっているからです。

ところが雨についてはどうでしょう。

大雨警報。

洪水警報。

線状降水帯。

記録的短時間大雨情報。

土砂災害警戒情報。

こうした言葉をニュースで目にすることは増えましたが、
雪ほど生活の中に「備える文化」が定着しているかというと、
まだそうではない気がします。

「雨だから気をつけよう」

くらいで終わってしまうことも多い。

しかし今後は、雪と同じくらい、

「今日は雨が危ないかもしれない」

という意識を持つことが必要になるのかもしれません。

怖いのは雨の量より「短時間に降ること」

集中豪雨の怖さは、短い時間の中で状況が大きく変わることです。

朝の段階では普通に通れた道路。

いつも使っている道。

何度も車で走っている場所。

それが、わずかな時間で水につかる可能性があります。

特に低い場所やアンダーパス、川沿い、用水路の近くなどでは、短時間に水が集まります。

ここが雪とは少し違うところです。

雪の場合は、天気予報を見ながら、

「今夜から積もりそうだ」

「明日の朝は除雪が必要だ」

など、ある程度準備する時間があります。

もちろん突然の大雪もありますが、少なくとも積雪が増えていく様子は目で確認できます。

一方、集中豪雨は非常に短い時間で状況が変わります。

さっきまで普通だった。

だから今回も大丈夫だろう。

そう思っている間に危険な状況になる可能性があります。

つまり集中豪雨では、

「まだ大丈夫」という感覚が、必ずしも安全を意味しません。

昨年、上越でも大きな被害があった

上越では2025年9月3日、非常に激しい雨によって、直江津地区を中心に
道路冠水や建物への浸水などが発生しました。

ニュースやSNSで、道路が水につかっている映像や写真を見た人も多かったと思います。

いつも見ている街。

いつも通っている道路。

知っている場所。

だからこそ衝撃があります。

全国ニュースで知らない街の水害を見るのとは、感じ方がまったく違います。

「あそこがこんなことになるのか」

と思った人も多かったのではないでしょうか。

そして水害の怖いところは、雨が止めば終わりではないことです。

建物に水が入れば、

床や壁。

家具。

電化製品。

仕事で使う機械。

商品。

書類

車。

さまざまなものに被害が及びます。

泥水が入れば、その後の清掃も必要です。

店舗や会社なら営業できない期間が発生するかもしれません。

住宅なら生活そのものに影響します。

「道路が少し水につかった」

という話だけでは終わらないのです。

車社会の上越だからこそ気をつけたい

上越で生活するうえで欠かせないものの一つが車です。

通勤。

買い物。

子どもの送り迎え。

仕事。

病院。

さまざまな場面で車を使います。

東京などの都市部と違い、

「雨がひどいから今日は電車で」

という選択が難しい地域でもあります。

だから大雨でも、

「とりあえず車なら大丈夫」

と思ってしまいます。

しかし集中豪雨では、その車が大きなリスクになることがあります。

道路が冠水していても、車の中から見ると水深が分かりません。

「これくらいなら行けるかな」

と思って進んだ先が、想像以上に深いこともあります。

特に夜間はさらに分かりにくい。

道路と水路の境界が見えなくなることもあります。

だからこそ、

「行けるかどうか」ではなく、「行かないという判断ができるか」

が重要になります。

これは仕事でも同じです。

大雨の日に、

「予定していたから行く」

「約束があるから行く」

「会社だから行かなければ」

という考えだけで動くのではなく、

本当に今、移動する必要があるのか。

30分待てないのか。

オンラインに変更できないのか。

会社や地域全体で考えていく必要があると思います。

防災は「避難所へ行くこと」だけではない

防災という言葉を聞くと、

非常食。

防災バッグ。

避難所。

ヘルメット。

懐中電灯。

そういったものを思い浮かべます。

もちろん、それらも大切です。

ただ、集中豪雨に対する防災は、もっと日常的なところから始められると思います。

例えば、

自宅の周辺で水がたまりやすい場所を知っているか。

会社から自宅までの途中にアンダーパスがあるか。

普段利用している道路の近くに川があるか。

自宅がハザードマップ上でどのような場所なのか。

近くの避難場所はどこなのか。

家族が別々の場所にいる時間帯に災害が起きたらどうするのか。

こうしたことを一度確認するだけでも違います。

そして重要なのは、

大雨が降っている最中に調べるのではなく、普段から知っておくこと。

災害が起きた瞬間、人は思っている以上に冷静な判断ができません。

だからこそ事前に知っておくことが大切なのだと思います。

企業や店舗にも「雨へのBCP」が必要になる

これは家庭だけの話ではありません。

上越の企業や店舗にとっても、集中豪雨への備えはこれから重要になっていくと思います。

例えば店舗なら、

商品をどこに置くか。

電源設備は大丈夫か。

パソコンや重要書類はどこにあるか。

入口から水が入った場合どうするか。

スタッフをいつ帰宅させるか。

営業を中止する基準をどうするか。

企業であれば、

社員が出勤できない場合。

道路が通行できない場合。

物流が止まった場合。

取引先へ行けない場合。

停電した場合。

通信が使えなくなった場合。

いろいろなケースがあります。

災害対策というと、大企業が作る分厚いBCPマニュアルをイメージしてしまいます。

でも地域の中小企業や個人店なら、そこまで大げさに考える必要はありません。

例えば、

「大雨警報が出たら、この場所にあるものを高い場所へ移動する」

「危険な雨量になったら、社員は帰宅させる」

「この道路が冠水した場合は、こちらの道を使う」

それだけでも立派な防災です。

大切なのは、何かが起きてから社長や店長がその場で全部判断するのではなく、
事前に少しだけ決めておくことです。

街づくりにも「雨」という視点が必要にな

そして、もう少し大きな視点で考えると、これからの街づくりにも
「雨への強さ」が必要になってくると思います。

道路。

公園。

住宅。

商業施設。

駐車場。

空き地。

河川。

側溝。

これらはすべて水と関係しています。

大量の雨が降ったとき、水はどこへ行くのか。

コンクリートやアスファルトばかりになれば、水は地面に浸透しにくくなります。

逆に緑地や土のある場所には、雨水を一時的に受け止める役割があります。

最近では、雨水を一時的にためたり、地面へ浸透させたりする
「グリーンインフラ」という考え方も広がっています。

公園や緑地を単なる「余っている土地」と考えるのではなく、

防災。

環境。

コミュニティ。

景観。

いろいろな役割を持つ場所として考える。

こうした発想は、これから地方都市にも必要になってくると思います。

上越は「自然が近い街」だからこそ

上越の魅力は、自然との距離が近いことです。

海がある。

山がある。

川がある。

田んぼがある。

少し車を走らせれば、自然の景色があります。

食べ物がおいしいのも、水が豊かなことと無関係ではありません。

雪も雨も、私たちにとって「困るもの」である一方で、
この地域の豊かさをつくっているものでもあります。

だから、

「自然災害をなくす」

という考え方だけではなく、

自然とどう付き合いながら暮らしていくか。

という考え方が大切なのだと思います。

これは昔から雪国の人たちがやってきたことでもあります。

雪が降らないようにすることはできない。

だから雪囲いをする。

除雪する。

雪下ろしをする。

消雪パイプを整備する。

冬になれば生活の仕方を変える。

自然を完全にコントロールするのではなく、自然に合わせて暮らし方を変えてきました。

この知恵を「雨」にも応用していく。

それがこれから必要なのではないでしょうか。

「防災」をもっと日常の中へ

防災という言葉には、どこか重たいイメージがあります。

災害。

避難。

被害。

命。

もちろん重要な話だからこそ、どうしても真面目な話になります。

でも、もう少し日常の中に防災を入れてもいいと思います。

家族でハザードマップを見る。

会社で10分だけ大雨について話す。

近所で「あそこは水がたまりやすいよ」と情報共有する。

スマートフォンで気象情報を見る習慣をつくる。

避難場所まで散歩してみる。

それくらいからでもいい。

防災を、

「災害が起きたときだけ考えること」から「普段の暮らしの中で少し意識すること」へ。

変えていくことが大切だと思います。

地域の情報共有も大きな力になる

そして地方だからこそ強いのが、人と人とのつながりです。

「あそこの道路、水が上がってきているよ」

「この道は通れないよ」

「こっちから行った方がいいよ」

こうした地域の情報は非常に役立ちます。

SNSもその一つです。

行政からの情報。

気象庁からの情報

地域メディアからの情報。

そして地域住民からの情報。

それぞれを組み合わせることで、より早く状況を把握できます。

ただしSNSでは古い写真や別の場所の情報が混ざる可能性もあります。

だからこそ、

「いつの情報なのか」

「どこの情報なのか」

「公式情報ではどうなっているのか」

を確認することも必要です。

便利な時代だからこそ、情報を正しく使う力も防災の一つなのだと思います。

「何も起きなかった」が一番いい

防災について話すと、

「そこまでしなくても大丈夫でしょう」

と思うこともあります。

結果的に何も起きなければ、

「心配しすぎだったね」

となります。

でも、それでいいと思います。

雨が強くなると思って早めに帰宅した。

でも何も起きなかった。

店を少し早く閉めた。

でも大した雨ではなかった。

避難の準備をした。

でも避難しなくて済んだ。

それは「判断を間違えた」のではなく、

何も起きなくて良かった

ということです。

災害のときに一番怖いのは、

「前回大丈夫だったから今回も大丈夫」

という経験です。

自然は毎回同じではありません。

だから、少し慎重なくらいでちょうどいいのかもしれません。

今日の雨をきっかけに、一度だけ確認してみる

今日、上越では雨が降っています。

この雨が何事もなく過ぎれば、それが一番です。

でも、せっかく雨が降っている今日だからこそ、一度だけ確認してみてもいいと思います。

自分の家はどんな場所にあるのか。

近くに川はあるのか。

水がたまりやすい道路はどこなのか。

会社やお店は大丈夫なのか。

家族がそれぞれ別の場所にいるとき、大雨になったらどうするのか。

たった一度確認しておくだけでも、いざというときの判断は変わります。

そして地域で仕事をしている人なら、

お客様。

社員。

取引先。

地域の人。

そうした人たちを守るために、自分たちにできることは何なのか。

少し考えてみてもいいかもしれません。

雪国・上越だからこそ、雨にも強い街になれる

上越は長い時間をかけて、雪と付き合う方法を身につけてきました。

豪雪になれば大変です。

それでも毎年冬が来れば、みんな準備をします。

除雪する人がいる。

道路を守る人がいる。

地域で助け合う人がいる。

行政も企業も住民も、それぞれの役割を担っています。

だから私は、

上越は「雨にも強い街」になれると思っています。

大きな設備をつくることだけが防災ではありません

自分の住んでいる場所を知る。

危険な場所を知る。

情報を見る。

早めに判断する。

無理に移動しない。

地域で情報を共有する。

企業も少しだけ準備する。

行政だけに任せるのではなく、一人ひとりが少しずつ意識する。

その積み重ねが、結果として街全体の強さになるのだと思います。

今日の雨を見ながら、

「最近、本当に雨の降り方が変わったな」

と感じました。

集中豪雨は、もう遠くの地域だけで起きる特別な災害ではありません。

上越でも起こるものとして考えておく。

そして恐れるだけではなく、

「起きたときにどうするか」を普段から少しだけ考えておく。

それが、これからの私たちの暮らしには必要なのかもしれません。

今日の雨が、この街の防災について少し考えるきっかけになればと思います。

そして何より、今日一日、大きな被害が出ることなく雨が過ぎていくことを願っています。

雨が強い時間帯は無理に移動せず、川や用水路などには近づかない。

「ちょっと見てくる」はしない。

仕事や予定よりも、安全を優先する。

上越で暮らす皆さん、今日はどうかお気をつけて。

雪国・上越だからこそ、雨にも強い街へ。

そんな地域になっていけたらと思います。