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2026/05/29
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地域と共に成長する企業のあり方から考える、福田鉄工のこれから
2026年5月27日、新潟県中小企業家同友会上越支部の例会に参加しました。
今回のテーマは、
「地域と共に成長する企業のあり方」
報告者は、無印良品 直江津の立ち上げから地域連携を担ってきた、美濃口公尋さん。
無印良品直江津が、なぜ単なる商業施設ではなく、“地域の人が集まり、関わり合う場所”になったのか。
その背景にある考え方や実践を、非常にリアルな言葉で共有いただきました。
今回の講演を聞きながら、私自身ずっと考えていたのは、
「福田鉄工は、地域にとってどんな存在になれるのか」
という問いでした。
“売る場所”ではなく、“関係が生まれる場所”
印象的だった言葉の一つが、
「店舗をコミュニティセンター化する」
という考え方でした。
無印良品直江津では、単に商品を販売するだけではなく、人と人、
人と地域がつながる“場”をつくることを重視しているそうです。
そこでは、
「おかげさま」
「お互いさま」
「お疲れさまです」
そんな言葉が自然と飛び交う空気づくりを大切にしているとのことでした。
これは、ものづくり企業である私たちにとっても、とても重要な視点だと感じました。
鉄工所というと、
「製造」
「加工」
「工場」
というイメージが強いかもしれません。
しかし本来、地域の企業は単なる機能ではなく、“地域の一部”です。
仕事だけの関係ではなく、
「あの会社があると安心する」
「あそこに相談すれば何とかなる」
「あの人たちが地域にいてくれて良かった」
そう思ってもらえる存在になることが、これからの企業には必要なのだと思います。
地域活動は、“すぐ結果が出ない”
今回の講演で特に驚いたのは、無印良品直江津の“土着活動”の積み重ねでした。
・約22,000人との対話記録
・約200冊のノート
・6年間で5,280件の活動
・毎週続けてきた地域との対話
数字だけを見ると、とてつもない量です。
でも、その活動の本質は、
派手なイベントでも、広告でもありません。
「種をまく」
「水をやる」
「成長を見届ける」
という、非常に地道な積み重ねでした。
地域づくりには、即効性がありません。
むしろ、時間がかかる。
でも、だからこそ価値がある。
これは、私たち福田鉄工の仕事にも通じるものがあります。
鉄は、一瞬では形になりません。
設計し、
加工し、
組み立て、
現場で調整し、
積み重ねながら完成していく。
地域との関係づくりも、まさに同じなのだと感じました。

「新しいこと」の賞味期限は3年
もう一つ非常に印象的だったのが、
「新しいことの賞味期限は約3年」
という話でした。
無印良品直江津も、開業当初は“話題性”によって市外から多くの来訪がありました。
しかし、時間が経つにつれ、
“話題”だけでは人は来なくなる。
だからこそ、
「次の物語をどうつくるか」
が重要になる。
これは地域イベントにも、店舗にも、企業にも共通することだと思います。
福田鉄工としても、単発の話題づくりではなく、
「継続的に地域と関係をつくること」
を意識していかなければならないと感じました。
地域との関係は、“一度作ったら終わり”ではありません。
変化し続ける地域の中で、
企業側も変わり続ける必要があります。
「公益」と「収益」をどう両立するか
今回の講演では、
「公益人口主義経営」
という考え方も紹介されました。
簡単に言えば、
“地域にとって良いこと”と、
“会社として持続すること”を両立させる経営です。
これは理想論ではなく、
非常に難しいテーマです。
地域貢献だけでは会社は続きません。
しかし、利益だけを追えば、
地域とのつながりは弱くなる。
このバランスをどう取るか。
これは地方企業にとって、これから避けて通れないテーマだと思います。
福田鉄工も、地域イベントや活動に関わる機会が増えています。
その中で大切なのは、
「ただ協賛する」
「ただ参加する」
ではなく、
“地域にどう価値を返せるか”
を考え続けることだと感じています。
災害時に見える「地域力」
講演では、能登半島地震の際の話も共有されました。
地震翌日には、地域内で自然と炊き出しが始まり、
横のつながりが機能したそうです。
これは、災害時に突然生まれたものではなく、
平時からの関係性の積み重ねによって実現したもの。
つまり、
「地域のつながりは、非常時のインフラ」
だということです。
これは非常に重要な視点でした。
企業もまた、地域のインフラの一部です。
製造業だからこそ、
災害時に役立てることもある。
設備、
技術、
ネットワーク、
人材。
地域のために使える力は、実はたくさんあります。
だからこそ、平時からの関係づくりが重要なのだと思います。
子どもたちが地域を変える
今回特に感動したのが、
直江津小学校との「カレープロジェクト」の話でした。
単なる商品開発ではなく、
・素材選び
・価格設計
・パッケージ
・コピー
・販売
まで、子どもたち主体で進めたとのこと。
しかも、大人側は、
“答えを与えない”。
子どもたちの意思決定を尊重しながら、一緒に形にしていく。
結果として、その商品は全国へ広がり、
地域の代表的な商品へ成長していったそうです。
この話から感じたのは、
「地域の未来は、大人だけでは作れない」
ということでした。
子どもたちが地域に関わり、
自分の街を好きになり、
誇りを持てること。
それが、これからの地域には必要なのだと思います。
福田鉄工としても、
ものづくり体験や工場見学などを通じて、
地域の子どもたちともっと関われる可能性があるのではないか。
そんなことを強く感じました。
“楽しそう”は、地域を動かす
講演全体を通じて感じたのは、
「楽しそうにやっている人の周りに、人は集まる」
ということでした。
地域活動というと、
どうしても“課題解決”に目が向きがちです。
人口減少、
空き店舗、
後継者不足、
高齢化。
もちろん重要な課題です。
しかし、それだけでは人は動きません。
「なんか面白そう」
「参加してみたい」
「一緒にやってみたい」
そんな“空気”があるから、人が集まり、関係が生まれる。
これは、イベントでも、会社でも同じだと思います。
福田鉄工としても、
地域との関わりをもっと前向きに、
もっとワクワクする形で発信していきたいと感じました。
福田鉄工として、これから
今回の講演を聞いて改めて感じたのは、
地域づくりに“正解”はない
ということです。
だからこそ、
対話し続けること。
動き続けること。
小さくても続けること。
それが大切なのだと思います。
福田鉄工としても、
鉄をつくる会社である前に、
“地域の未来を一緒につくる会社”
でありたい。
地域の中で必要とされ、
困った時に思い出してもらえ、
人が自然と集まる。
そんな存在を目指していきたいと思います。
今回の学びを、一過性で終わらせず、
自分たちの行動に変えていきたいと思います。
美濃口さん、そして同友会の皆さま、
貴重な学びをありがとうございました。
