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2026/06/17

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10年後、上越はどうなるのか

人口減少時代に問われる「地方都市の生存戦略」

10年後の上越はどうなっているのでしょうか。

この問いに対して、多くの人は「人口が減る」「高齢化が進む」「空き家が増える」といった
少し暗い未来を想像するかもしれません。

確かに、その予測は間違っていません。

しかし、未来は人口だけで決まるものではありません。

人口が減ることと、まちが衰退することは必ずしも同じではないのです。

これからの10年間で上越が迎える変化は、日本全国の地方都市が抱える課題そのものです。

人口減少、少子高齢化、働き手不足、住宅問題、産業構造の変化、AIの普及、エネルギー価格の上昇。

その一方で、地方だからこそ生まれる新しい価値や可能性もあります。

今回は、人口、住宅、仕事、産業、教育、医療、交通という視点から、2036年の上越を考えてみたいと思います。

上越の人口はさらに減少する

まず最初に考えなければならないのが人口です。

上越市の人口は長年減少傾向にあります。

出生数は減少し、高齢者の割合は増え続けています。

今後10年間でこの流れが大きく変わる可能性は高くありません。

2036年には現在よりも数万人規模で人口が減少していることが予想されます。

特に深刻なのは働く世代の減少です。

20代から40代の人口が減ることで、

・企業の人手不足
・地域経済の縮小
・税収の減少
・公共サービスの維持困難

といった課題が発生します。

しかし人口減少は上越だけの問題ではありません。

日本全体で進行している現象です。

重要なのは人口を増やすことだけではなく、人口が減っても
持続できる地域社会をつくることです。

高齢化はさらに進む

10年後の上越では、高齢者の割合がさらに高くなります。

現在でも地域によっては高齢化率が非常に高くなっていますが、その傾向は続きます。

高齢化によって変化するのは医療だけではありません。

住宅も変わります。

買い物環境も変わります。

交通も変わります。

介護サービスも変わります。

これまで当たり前だった生活スタイルが維持できなくなる地域も出てくるでしょう。

例えば、

車を運転できなくなった高齢者

が増えます。

その結果、

・移動手段
・買い物支援
・訪問医療
・宅配サービス

の重要性がさらに高まります。

今後の上越では、高齢者が安心して暮らせる仕組みづくりが
地域全体の課題となります。

住宅は「広さ」より「性能」

住宅市場も大きく変化します。

これまでの住宅業界は、

「大きな家」

が価値とされてきました。

しかし今後は違います。

求められるのは、

「快適で維持しやすい家」です。

電気代や燃料費の上昇が続く中で、高断熱・高気密住宅の価値はますます高まります。

特に雪国である上越ではその傾向が顕著になります。

冬の暖房費は家計に大きな影響を与えます。

住宅性能の差が、そのまま生活コストの差になる時代です。

また高齢化に伴い、

・平屋住宅
・コンパクト住宅
・バリアフリー住宅

の需要が増えていくでしょう。

住宅は資産ではなく、

「最後まで安心して暮らすための器」

という考え方に変わっていきます。

空き家問題はさらに深刻になる

人口減少によって避けられないのが空き家問題です。

10年後の上越では、現在よりも多くの空き家が発生すると考えられます。

特に郊外や中山間地域ではその傾向が顕著になるでしょう。

親世代が住んでいた家を相続したものの、

・管理できない
・住む予定がない
・売れない

というケースが増えていきます。

空き家の増加は、

景観の悪化

だけでなく、

防災上のリスク

にもつながります。

今後は解体だけでなく、

中古住宅流通やリノベーション活用が重要になります。

新築中心だった住宅市場は、中古住宅を活用する市場へと変化していく可能性があります。

人手不足が最大の課題になる

10年後の上越で最も大きな課題は人手不足かもしれません。

すでに建設業、製造業、介護業、運送業などでは人材確保が難しくなっています。

今後さらに働く世代が減少すれば、

仕事はあるのに人がいない

という状況が加速します。

企業はこれまで以上に、

・賃金
・福利厚生
・働き方

を見直さなければなりません。

人材を確保できる企業とできない企業の差はさらに広がるでしょう。

製造業の価値は高まる

上越には多くの製造業があります。

金属加工。

鉄工。

機械製造。

化学関連。

精密加工。

こうした産業は地域経済を支えています。

AIが進化しても、

実際に製品を作る仕事

は簡単にはなくなりません。

むしろ国内回帰の流れやサプライチェーンの見直しによって、

地域製造業の重要性は高まる可能性があります。

特に技術力を持つ企業は、

全国や海外からも求められる存在になるでしょう。

10年後は企業規模ではなく、

技術力

が競争力になる時代です。

AIは地方企業を大きく変える

2036年にはAIが今以上に当たり前の存在になっています。

見積作成。

設計補助。

顧客対応。

資料作成。

マーケティング。

経理業務。

多くの仕事がAIによって効率化されるでしょう。

地方企業にとってこれは大きなチャンスです。

これまで人手不足でできなかった業務を少人数で回せるようになります。

特に中小企業にとっては、

人を増やさなくても売上を伸ばせる

可能性が高まります。

AIを活用する企業と活用しない企業の差は非常に大きくなるでしょう。

医療は「治療」から「予防」へ

高齢化社会では医療費が増加します。

そのため今後は、

病気になってから治す

のではなく、

病気になる前に防ぐ

という考え方が強くなります。

健康診断。

運動習慣。

食生活改善。

生活習慣病予防。

こうした取り組みが重要になります。

医療機関だけでなく、

企業や地域社会も健康づくりに関わる時代になるでしょう。

教育の価値が変わる

10年後の教育は今とは大きく変わっています。

知識を覚えるだけの時代ではありません。

AIが答えを出してくれる時代だからこそ、

・考える力
・伝える力
・創造する力
・課題解決力

が重要になります。

上越の子どもたちも全国の子どもたちと同じようにオンラインで学びます。

場所による教育格差は今より小さくなるでしょう。

地方に住みながら世界とつながることが当たり前になります。

交通は自動化が進む

高齢化による運転免許返納者の増加は避けられません。

そのため、

・オンデマンド交通
・自動運転技術
・地域交通サービス

の導入が進む可能性があります。

特に公共交通が少ない地域では、

従来のバス路線だけでは対応できなくなるでしょう。

移動手段の確保は、今後の地方都市の重要課題になります。

エネルギー価格が暮らしを左右する

10年後もエネルギー問題は重要です。

電気代。

ガス代。

燃料費。

これらの上昇は家計に大きく影響します。

だからこそ、

高性能住宅

太陽光発電

蓄電池

省エネ設備

の価値が高まります。

住宅性能は単なる快適性ではなく、

家計を守るための投資

になる時代です。

地方都市の価値はむしろ高まる

人口減少ばかりが注目されますが、地方都市には大きな強みがあります。

上越には、

豊かな食

広い住環境

があります。

東京では得られない暮らしがあります。

テレワークの普及や働き方改革によって、

どこで暮らくか

よりも

どう暮らすか

が重視される時代になります。

そのとき上越は大きな可能性を持っています。

10年後の上越は「選ばれる地方都市」になれるか

2036年の上越は、おそらく人口だけを見れば今より小さなまちになっています。

しかし、それが必ずしも不幸とは限りません。

重要なのは人口の多さではなく、

暮らしの質です。

安心して住める住宅。

働きがいのある企業。

充実した医療。

学び続けられる教育。

便利な移動手段。

こうした環境を整えることができれば、上越は人口が減っても魅力ある地域であり続けることができます。

10年後の上越は、今より人口が少ないかもしれません。

しかし今より快適で、今より効率的で、今より暮らしやすい地域になっている可能性も十分あります。

未来は誰かが決めるものではありません。

地域で暮らす一人ひとりの選択と行動の積み重ねが、10年後の上越をつくっていくのです。

そしてこれからの10年は、上越にとって「人口を追いかける時代」ではなく、
「暮らしの質を高める時代」になるのではないでしょうか。