ブログ

BLOG

2026/01/20

ブログ

上越市の地方企業が生き残る条件

福田鉄工が考える、これからのものづくりの話

「地方の企業は厳しい」
この言葉を、ここ数年で何度聞いたでしょうか。

人口減少、若者の都市流出、原材料費の高騰、人手不足。
どれも事実であり、目を背けることはできません。

ですが一方で、私たち福田鉄工はこうも感じています。
「地方だからこそ、まだやれることは多い」と。

今回は、日々現場に立ち、経営に向き合う中で見えてきた
“地方企業が生き残るための条件”について、福田鉄工の視点から書いてみたいと思います

「仕事がある」だけでは、生き残れない時代

かつては、
「腕が良ければ仕事は来る」
「黙っていても発注が入る」

そんな時代が確かにありました。

しかし今はどうでしょうか。

技術がある企業は他にもある。
価格で比較されることも増え、
「今まで通り」では選ばれなくなっています。

地方企業がまず向き合うべき現実は、
“仕事がある=安心”ではないということです。

・なぜ自分たちに依頼が来ているのか
・代替されない理由は何か
・この先も必要とされ続けるのか

これを言語化できない企業は、
気づかないうちに選択肢から外されていきます。

福田鉄工でも、
「ただ作る」から
「なぜ、どう作るのかを説明できる」
会社へと、少しずつ意識を変えてきました

技術力 × 人柄 × 対応力

地方企業の最大の武器は「総合力」

大企業と同じ土俵で戦う必要はありません。

地方の中小企業が持つ最大の強みは、
技術だけでなく、人の顔が見えることです。

福田鉄工が大切にしているのは、

・現場を知っている人間が対応する
・相談段階から一緒に考える
・「できない」で終わらせない

こうした一つ一つの積み重ねです。

最新設備や派手な実績はなくても、
「この会社に頼めば安心だ」
そう思ってもらえる関係性は、簡単には真似できません。

地方企業が磨くべきは、
技術力 × 人柄 × 対応力のバランス。

どれか一つ欠けても、長くは続きません。

人が辞めない会社であること

これからの最大の経営課題

地方企業にとって、
これから最も重要なテーマは人材です。

採用が難しい。
育てても辞めてしまう。

この悩みは、どの業界でも共通でしょう。

福田鉄工でも、
「どうすれば長く働いてもらえるのか」
何度も話し合ってきました。

結論は、とてもシンプルでした。

・ちゃんと話を聞く
・頑張りを見ていると伝える
・無理をさせすぎない
・将来の道を示す

特別な制度よりも、
日々の向き合い方の方が、
人の心には残ります。

「ここなら続けられる」
そう思ってもらえる会社であること。

それが結果として、
技術の継承にも、品質にもつながっていきます。

変わる勇気を持てるかどうか

地方企業が衰退する理由の多くは、
実は「環境」ではなく「思考の固定化」です。

・今までこうやってきた
・昔からこのやり方だ
・変えるのは怖い

気持ちはよく分かります。

ですが、
変わらないことこそ、最大のリスク
になっているのが今の時代です。

福田鉄工でも、

・発信の仕方を変える
・若い世代の意見を取り入れる
・外部と積極的につながる

こうした小さな変化を積み重ねてきました。

一気に変える必要はありません。
ですが、「変わってもいい」という空気は必要です。

地域の中で、どう存在するか

地方企業は、
地域と切っても切れない存在です。

地域に必要とされなくなった企業は、
いずれ仕事も、人も、情報も入ってこなくなります。

福田鉄工が意識しているのは、

・地域の行事への関わり
・次世代への仕事の見せ方
・「会社=閉じた場所」にしないこと

ものづくりの現場は、
まだまだ知られていない魅力が多くあります。

それを伝えることも、
これからの企業の役割だと考えています。

生き残る条件とは「特別な何か」ではない

地方企業が生き残る条件は、
決して特別なノウハウや、派手な戦略ではありません。

・自分たちの強みを理解しているか
・人を大切にしているか
・変化を受け入れているか
・地域とどう向き合っているか

この当たり前を、
当たり前に続けられるかどうかです。

福田鉄工は、
まだ道半ばの会社です。

ですが、
「ここで働いていて良かった」
「この会社に頼んで良かった」

そう言われる企業であり続けるために、
これからも一歩ずつ進んでいきます。

地方だからこそできること。
地方だからこそ守れる価値。

それを信じて、
今日も現場に立ち続けています。