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2026/02/24

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1mmの世界で生きている。

福田鉄工 が大切にしている仕事の姿勢

上越市で鉄工の仕事に向き合う私たちは、毎日のように「1mm」という数字に向き合っています。
図面に描かれた線、寸法、公差。それらは数字としては単純ですが、その“1mmの差”が、製品の寿命や安全性、使う人の安心に大きく影響することを、私たちは嫌というほど知っています。

1mmは、とても小さな存在です。
しかし、私たちの世界では、1mmは「大きな責任」の単位でもあります。
今日は、そんな「1mmの世界」で働く福田鉄工の仕事観と、人づくりについてお話しします。

1mmを甘く見ない会社でいたい

1mmズレたらどうなるか。
穴が合わなくなる。
摩耗が早くなる。
取り付けができない。
最悪の場合、事故につながることもある。

そして、その1mmのズレを生むのは、ほんのわずかな油断です。

・「まあこのくらいでいいか」
・「たぶん大丈夫だろう」
・「急いでいるから今日はこれで」

1mmの誤差は、いつも人間の中にある“油断”から生まれます。
だからこそ私たちは 「1mmを甘く見ない会社であること」 を大事にしています。

技術があるとかないとかよりも、
「1mmを大切にできる人かどうか」が、この仕事では何より重要です。

1mmは技術の話ではない。誠実さの話だ。

多くの人は「精密な仕事=技術力」と考えるかもしれません。
もちろん技術は大事ですし、福田鉄工にも熟練の技を持った職人が多くいます。

しかし、私たちはそれ以上に、
“誠実さが技術を支えている” と考えています。

例えば、穴をあけるとき。
刃物を交換するタイミング、加工前の確認、固定の角度、油の量。
どれもほんの少しの手間です。

でも、その少しの手間を惜しむと、
最後に1mmのズレとなって返ってきます。

逆にいえば、
誠実な仕事を積み重ねた先に、1mmの精度が生まれる。

誠実さは目に見えません。
だけど、1mmという数字になった瞬間、
その誠実さは誰にでも見える“成果”になります。

若手が育つ会社には「1mmの会話」が多い

新人とベテランの会話を見ていると、面白い発見があります。

新人「仕上げました!」
ベテラン「ここ、1mm浅いね」
新人「あ、本当だ……」

このやりとりが一日に何度も起きる。
これが鉄工の現場の日常です。

つまり、
若手が伸びる会社には“1mmの会話”が多い のです。

「ここ、1mm動かそう」
「あと1mm残したほうがいい」
「1mm奥に入ってるよ」
「1mm手前の方がきれいだね」

誤差の話だけではありません。
1mmレベルの違いを説明するということは、
仕事の判断基準を丁寧に言語化して伝えるということです。

言語化は、それ自体が教育になります。
だから福田鉄工では、自然と若手が育ちやすいのです。

“1mmを任される”というのは、実はすごい仕事だ

例えば飲食やサービスの仕事で、
新人にいきなり「1mm単位での判断」を任せることはありません。

でも鉄工の現場では、
入社して数ヶ月で1mm単位の判断が求められます。

もちろん、最初は先輩が隣で見守ります。
だけど最終的に機械を動かすのは本人。
部品の仕上がりには“その人の判断”が反映されます。

これはとても責任ある仕事です。
しかし同時に、成長のスピードが速い職種でもあります。

1mmが判断できるようになると、
0.5mmが、
0.1mmが、
0.01mmが分かるようになってくる。

これはまるで“目”が進化する感覚に近いものです。

仕事を通して人が成長していく過程が、
1mmの世界にははっきり見えます。

上越で働く意味は、案外この「1mm」にある

都会のような派手さはともかくとして、
上越の製造業は、地域の産業を支える大事な存在です。

・建物を建てる
・機械を動かす
・生活を支えるインフラをつくる

そういう仕事の裏側には必ず、
“1mmを大切にする人”がいます。

派手ではない仕事でも、
その精度が地域の安全と暮らしを支えている。

私たちはそれを誇りに思っています。

1mmの積み重ねが、会社の信頼をつくる

福田鉄工が創業してから今日まで、
お客様から「ありがとう」と言われ続けている一番の理由。

それは技術の高さだけではありません。
1mmを誠実に扱ってきた“積み重ね”こそが、信頼の正体 です。

たった1mm。
でも、その1mmで会社の未来が決まる。
だからこそ、どの社員も手を抜きません。

若者へ伝えたい。1mmを大切にする仕事は、自分を裏切らない

1mmの仕事は、すぐに派手な結果につながるわけではありません。
SNSでバズるわけでもありません。
誰かから称賛されるわけでもありません。

けれど、
1mmを大切にする習慣は「自分を裏切らない」。

・判断力がつく
・目が肥える
・誠実さが身につく
・責任感が育つ

この4つは、どんな職業に行っても通用する力です。

福田鉄工で働いてきた人たちが、
ほかの仕事に移っても強く生きられる理由がここにあります。

私たちは今日も、1mmに向き合っています。
それはつまらない作業ではありません。
むしろ、誇るべき仕事です。

1mmを追いかけるということは、
「いい仕事をしたい」という気持ちの表れだからです。

1mmの世界は、正直な世界です。
ごまかしは通用しません。
でも、そのぶん努力が必ず形になります。

福田鉄工は、これからも1mmの世界で誠実に生きていきます。
その積み重ねこそが、地域の未来につながると信じて。