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2025/11/27
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映画『火の華』をJMAXシアターで観てきました
先日、上越市のJMAXシアターで上映されている映画『火の華』を観に行ってきました。
映画館へ行くのは久しぶりということもあり、ポップコーンの香りや、映画館独特の少し暗いロビーの雰囲気だけでワクワクしてしまうのですが、今回はそれ以上に胸が高鳴る理由がありました。


実はこの映画の中に、福田鉄工の工場がロケ地として登場しているのです。
映画の公開が決まったときから、「スクリーンの中で工場がどんな表情になるんだろう」とずっと気になっていました。日々、当たり前のように働いている場所が、映画の世界の一部になっているという事実だけで、どこか誇らしく、不思議な気持ちもありました。

スクリーンの中で“日常”が別の姿になる瞬間
映画が始まってしばらくすると、見慣れた構造、工具、鉄骨の並び、照明の入り方に見覚えがあるシーンが登場しました。
「あっ――ここだ」
心の中で思わず声が漏れました。
普段自分が歩いている通路、鉄の匂い、機械の響き。日常では気にも留めていなかった風景が、映画の中ではまったく違う存在感を持っていました。
工場の奥に差し込む光のコントラスト、鉄骨の無骨さ、工具の影。この空間が、役者たちの緊迫感と物語に見事に溶け込み、映画ならではの“意味ある景色”として映し出されていたのです。
スクリーンに映る工場には、普段見ているはずの現場とはまた違う迫力と美しさがありました。
照明が変われば、レンズが変われば、現場はこんなにも表情を変えるのか――。
映画というフィルターを通すだけで、日常が特別な場所へと昇華されていく瞬間を目の当たりにしました。
この“日常が物語になる瞬間”は、地域に根ざしたものづくり企業として本当に貴重な経験です。
私たちの仕事場が作品の一部となり、物語の緊張感を支える役割を果たしていると思うと、なんとも言えない感動が込み上げてきました。

映画『火の華』の魅力
『火の華』は、物語のテンポ、人物の心情描写、緊張感の演出、どれを取っても
見応えのある作品です。
“火”という言葉が象徴するように、登場人物の感情のぶつかり合いや、心の奥で燻っていた思いが爆ぜるような描写が続き、観客を静かに、しかし確実に物語へ引き込んでいきます。
その中で、工場のシーンはとても印象的でした。
鉄の重み、緊張感、冷たい空気、作業音。工場という場所は、ただの背景ではなく、物語の世界観を支える“舞台装置”の一部として、強い存在感を放っていました。

福田鉄工はこれまで、化学プラントの柱や鉄骨、階段などの制作・施工を中心に地域のものづくりを支えてきましたが、今回のように映画という文化的コンテンツに関わるのはめったにないこと。
現場の空気や技術者たちが日々向き合う環境が、作品世界の緊迫感に寄与できていると思うと、ものづくりの広がりや価値を再認識させられます。
工場が映画になるということ
普段は油の匂い、鉄粉の舞う音、溶接の光が飛び交う工場。
そこに俳優さんが立ち、カメラが入り、照明が組まれると、同じ場所がまったく違う
空間に変わります。
映画のスタッフの方々が「ここの雰囲気はすごくいい」「無機質さと迫力が作品に合う」と
話してくださったのを思い出します。あの無骨な鉄骨の積み重なりや、天井の高さ、
光の入り方は確かに映画の世界観と相性が良かったのかもしれません。
私たちは日常的に見ている景色でも、映画人から見ると“表現の場”になり得る。
この気づきが、ものづくりを仕事にしている者としてはとても新鮮でした。
今回の経験によって、
「工場はただ製造をする場所ではなく、地域の文化発信の拠点にもなり得る」
そんな可能性を感じることができました。

JMAXシアターで観る価値
今回改めて感じたのは、JMAXシアターの設備の素晴らしさです。
音響は迫力がありながらも繊細で、静のシーンは息遣いまで伝わるほど。
映像もスクリーンの明暗が美しく、工場のシーンの“光と陰のコントラスト”がより
ドラマチックに映し出されていました。
地元でこれだけのクオリティの映画体験ができるのは本当にありがたいことです。
上映期間中にもう一度観てもいいと思えるほど、作品と劇場の相性が良かったように感じました。
地域企業として感じた誇り
映画を観ながら、何度も胸が熱くなりました。
それは作品そのものの力だけでなく、
自分たちの働く場所が、映画という文化の一部になったことへの誇りからでした。
普段は地域の建物を支える鉄骨や加工物を作る仕事が中心ですが、
その延長線上に“映画の世界へ貢献する”という新しい価値が生まれた――
これは地域企業として、本当に大きな励みになります。
今後、もし別作品から声をいただけることがあれば、
今回の経験を活かしてまた地域の文化に貢献できたら嬉しいです。

『火の華』は、私にとって“忘れられない一本”になりました。
スクリーンに映る工場の景色は、日常の延長にありながら、映画の世界観の中では
特別な輝きを持っていました。
上越で働く私たちにとって、地元の映画館で、自分たちの職場が登場する
映画を観るという経験は、何ものにも代えがたいものです。
もしまだ観ていない方がいらっしゃれば、
ぜひJMAXシアターで『火の華』をご覧になってみてください。
工場のシーンに気づいたら、ぜひ心の中で「ここか…!」と楽しんでいただけたら嬉しいです。
