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2025/08/18
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「規格サイズ」を知ることから始める!
いつも弊社のブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、弊社で新人スタッフの方に最初にお渡ししている「鉄骨材の規格サイズファイル」について、ご紹介したいと思います。
鉄骨や金属を扱う仕事において、最初の壁となるのが「材料の規格サイズ」。普段の生活では耳にすることもなく、ましてや実際に目にすることもほとんどない世界です。だからこそ、はじめてこの業界に足を踏み入れた方にとっては「何が標準で、どのくらいの大きさがあるのか」がまったくわからない状態からのスタートになります。
規格サイズは「業界の言語」
例えば木材であれば、「柱は何寸角」「ベニヤは4×8サイズ」といった基準がある程度、一般の方にも知られています。しかし鉄骨材となるとどうでしょうか。H形鋼、角パイプ、フラットバーなど、それぞれに規格が存在しますが、日常生活で触れる機会はほとんどありません。
業界経験者であれば自然と頭に入っている数値も、未経験の方にとっては完全に未知の領域です。いきなり工場に立って「この部材を加工して」と言われても、サイズの感覚がなければ仕事が進みません。つまり、鉄骨業界で働く上で「規格サイズを知ること」は言語を覚えるのと同じくらい大切な基礎なのです。
今までの業界は「見て覚える」が当たり前だった
これまでの鉄工・製缶業界では、こうした知識は「現場で先輩を見て覚える」というスタイルが一般的でした。職人の世界ではよくある話で、「図面を見て、材料を見て、経験を積むうちに自然と覚えるだろう」という考え方です。
もちろん、この方法にもメリットはあります。実際の現場で手を動かすことによって、身体で覚えるのは強い学習効果があります。しかし一方で、効率という点ではどうしても時間がかかりますし、教える側・教わる側の理解度にばらつきが出るのも事実です。
弊社の取り組み:ファイル化して知識を共有
そこで弊社では、新しく業界に入ったスタッフが少しでも早く安心して仕事に取り組めるよう、鉄骨材の規格サイズを一覧化した「基礎ファイル」を作成しています。

このファイルには、以下のような内容がまとめられています。
- H形鋼、角パイプ、フラットバーなど主要な鋼材の規格サイズ一覧
- 実際の現場でよく使用するサイズの優先リスト
これにより、新人スタッフは現場で「これってどのくらいのサイズ?」と迷った時にすぐに見返すことができます。さらに繰り返し目にすることで、自然とサイズ感が身につきます。
「わからない」を当たり前にする文化
業界に初めて入った人が「規格サイズがわからない」のは当たり前のことです。むしろ、そのわからなさを前提に教育体制を整えることが、企業の責任だと私たちは考えています。
鉄骨材のサイズ感を知らない状態からでも、少しずつ理解できる仕組みがあれば、自信を持って次のステップへ進めます。逆に、最初の段階で「わからないまま」放置されると、不安やストレスにつながり、仕事自体が楽しくなくなってしまうこともあります。
弊社では「新人が安心して学べること」を第一に、わからないことをそのままにしない、聞きやすい雰囲気づくりも大切にしています。
書面化することで「財産」になる
口頭での指導や現場での経験ももちろん重要ですが、それを補うのが「書面化」された資料です。知識を文字や表に落とし込むことで、誰でも同じ情報を得られるようになり、属人的な教育に頼らない体制が作れます。
また、こうしたファイルは単なる新人教育用にとどまらず、スタッフ全員の共通言語となり、経験を積んだ後でも「確認用」として役立ちます。まさに会社全体の「知識の財産」となっていくのです。
鉄骨材の規格サイズは、業界の外にいる人にとっては全く馴染みのないものです。しかし、それを知ることは鉄骨業界で働く上での第一歩。
弊社では、新人スタッフがスムーズにこの世界に入れるよう、規格サイズをファイル化して渡し、いつでも見返せる仕組みを整えています。これにより「見て覚える」だけに頼らない教育が可能となり、安心して学びを積み重ねることができます。
これからも「わからない」を前提にした教育と、知識の共有化を大切にしながら、スタッフ一人ひとりが成長できる環境を整えていきます。
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