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2025/07/02

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端材が“かっこいい商品”に生まれ変わるまで!

こんにちは。いつも弊社ブログをご覧いただきありがとうございます。

先日、工場で製作風景の撮影をしていた際のことです。
弊社は新潟県上越市にある鉄工所で、日々、大型の製缶品や構造物、
プラント設備の製作を行っています。
普段はどうしても「大きいもの」が主役になる現場ですが、
その日、ふと目に留まったのはドラム缶につまれた小さな鉄の端材たちでした。

H鋼やアングル鋼を切り出した際にどうしても出てしまう、鉄の切れ端や端材。
普段はスクラップとして処理されるこれらの端材ですが、よくよく見てみると、
まるでオブジェのような独特の存在感があるんです。
どこか無骨で、重厚感があって、それでいて鉄そのものの美しさを感じる
その瞬間、「これを商品にできたら面白いかもしれない!」と頭の中で妄想が膨らみました。
そこで、すぐに代表にこの話をしたところ、「それ、やってみよう!」と即決。
こうして工場から出る端材を活かした試験的にオリジナル商品をつくることが決まりました。

今回製作したのは、H鋼を短く切り出し、面を整えた極めてシンプルなアイテムです。
ただの鉄の塊のように見えますが、これが写真やポストカード、
カレンダーを挟んでディスプレイするのにぴったりなんです。

さらにこだわったのは、その“錆び感”。
工場で少し置かれて錆が浮いた鉄をあえて選び、丁寧にクリア塗装を施すことで、鉄が持つ素材そのものの表情や経年による味わいを閉じ込めました。

錆びた鉄というとネガティブに感じる方もいるかもしれません。
しかし実際に仕上がった製品を見てみると、鉄の質感や自然な風合いがとても魅力的。
無機質なのにどこか温かみがあり、他にはない一点物の存在感があります。

これまで弊社は大きな製品をつくるのが主な仕事でしたが、工場にはまだまだこうした端材や、アイデア次第で生まれ変わる素材がたくさん眠っています。
ものづくりの現場だからこそ生まれる“工場直結デザイン”の商品を、これからも少しずつ増やしていきたいと思っています。そしてなにより、この小さな商品が、鉄工所の魅力や職人技の一端を知っていただくきっかけになれば嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。
これからも工場の日常の中から、ちょっと面白いことを見つけて発信していきますので、ぜひ次回もお楽しみに!


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