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2025/09/05
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上越市渇水、断水、冠水
上越を襲ったゲリラ豪雨と、今年の「水」との付き合い方
ここ数年、「異常気象」という言葉を耳にする機会が増えましたが、今年の上越も例外ではありません。
2日前、上越市は短時間で大量の雨に見舞われ、直江津周辺はあっという間に冠水。工場や自宅を行き来する中で体験した状況を振り返りながら、改めて「水」との付き合い方について考えさせられました。
突然の豪雨、直江津が冠水
2日前の午後、空が暗くなったと思ったら、バケツをひっくり返したような雨が降り出しました。いわゆる「ゲリラ豪雨」です。
短時間で一気に降り注いだ雨は排水の限界を超え、直江津の街中はあっという間に冠水。深いところでは膝上まで水が溜まり、車が進めなくなり道路上で止まってしまう光景も目にしました。
あちこちで大渋滞が発生し、クラクションの音が響く中、人々は困惑した表情で車を降りて水の様子を確認していました。床下浸水に見舞われた家庭も多く、街全体が混乱に包まれました。

自宅前はまるで池、迷いながらも工場へ
幸い、私たちの工場には大きな被害はありませんでした。しかし、自宅を出ると目の前はまるで池。道路は完全に水に覆われ、どの方向へ進むべきか迷う状況でした。
それでも、工場の様子がどうしても気になり、水のないルートを探しながら慎重に車を走らせました。冠水した道路を避けて迂回を重ね、ようやく工場へ到着。建物も設備も問題なく、胸をなでおろしました。
「何事もなくて本当によかった」
その安堵感と同時に、自然の前では人間の力がいかに小さいかを痛感しました。
わずか1か月前は「水不足」
皮肉なことに、ほんの1か月前はまったく逆の悩みを抱えていました。
上越では1か月以上も雨が降らず、渇水による断水騒ぎが起きていたのです。
市内のスーパー、ドラッグストア、ホームセンターからはミネラルウォーターが消え、給水所に並ぶ人々の姿も見られました。「水がない」不安は、普段の暮らしがいかに水に支えられているかを思い知らせる出来事でした。
「水が欲しい」と切実に願った1か月後、今度は「水が多すぎる」と悩まされる。まさに極端すぎる自然のいたずらです。
稲刈りの季節と「水」のバランス
ちょうど今は稲刈りのシーズン。田んぼでは水が不要になっていく時期です。
なのに、豪雨で街が冠水するほどの水が一度に降り注ぐ…。必要な時に降らず、不必要な時に降る。自然は人間の都合を聞いてはくれないことを、今年ほど実感した年はありません。
農家の方々にとっても、稲刈り作業の進行や収穫後の品質管理に頭を悩ませる状況が続いています。「恵みの雨」と「災いの雨」の境界は、本当に紙一重です。
水と暮らす地域に生きる者として
工場に大きな被害がなかったことは幸いでしたが、今回の体験で強く思ったのは「備えの大切さ」です。
自宅や工場が被害を受けなかったのは偶然に過ぎません。少し状況が違えば、水没や停電に見舞われていたかもしれません。
また、この地域で暮らす限り、田んぼや川、海といった「水」と切っても切れない関係にあります。だからこそ、「水」を敵とするのではなく、共に暮らし、時には受け入れる姿勢も必要なのだと思います。
今年の上越を振り返って
「雨が降らない日々」と「突然の豪雨」。
どちらも極端で、人々の暮らしを振り回す出来事でした。
1か月前には「水をください」と願い、2日前には「もうこれ以上降らないで」と祈る。そんな日々を過ごしながらも、結局のところ人間は自然の中に生きている存在でしかないのだと気づかされました。
今年の上越は「水」に悩まされた年として記憶に残るでしょう。そして同時に、日常の当たり前がいかにありがたいものかを実感する年でもありました。
幸いにも工場は無事でしたが、被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。
そして、今後また同じようなことが起こるかもしれないと考えると、日頃の備えや意識を改めて大切にしなければならないと感じています。
「水に悩まされ、水に支えられる」
そんな今年の上越を振り返りながら、次に来る季節を少しでも安心して迎えられるよう、できる準備を進めていきたいと思います。
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